当院では感染予防対策に力を入れており、デンツプライシロナ社の「DACプロフェッショナル」という高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)を導入しております。
DACプロフェッショナルはヨーロッパ基準EN13060のクラスB規格をクリアーした高度なオートクレーブです。 このEN13060とは「あらゆる種類の滅菌物(固形、包装、多孔性、中空のある物)を完全に滅菌できる」ということを意味しています。
オートクレーブは、滅菌可能な対象物によってクラス分けがされており、簡単な形状の器具では一番下のクラスN規格のオートクレーブでも滅菌可能ですが、パックに包装されたハンドピース(歯を削る器具)の滅菌ではクラスB規格をクリアーしていないと内部まで確実に滅菌することが出来ません。
日本では一般的にオートクレーブで滅菌をしていることが最低限の感染予防対策とされていますが、どのクラスのオートクレーブを使用しているかは残念ながら患者さんにはわからないのが現状です。
当院では患者さんに安心して治療を受けて頂けますよう、使用するハンドピース、バー、ミラーなどのお口の中へ入る器具は全て「DACプロフェッショナル」にて滅菌した器具を患者さんごとに使用しております。
当院では消毒に強酸性水(酸化電位水、次亜塩素酸水)を使用しております。
強酸性水は、pH2.7以下、酸化電位1,100mV以上、溶存塩素濃度20ppm以上の水です。
塩水を電気分解する事により発生する次亜塩素酸が殺菌力の主体であり、各種の病原細菌(MRSAなどの薬剤耐性菌を含む)、食中毒菌、ウイルス(インフルエンザウイルスやノロウイルスなど)に幅広く強い殺菌活性を示し、瞬時に殺菌してしまうほど強力です。
しかしながら細菌やウイルス、血液などの有機物と反応するとすぐに普通の水に戻るため人体には全く無害です。
次亜塩素酸水は新型コロナウイルスにも有効であることが実証されております。